Ofuna Ofunar & Zunow 5cm f1.9
 

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo


(Ofunar)
・製造メーカー : 大船光学
・製造番号 : M18295
・設計者 : 国友健司
・製造年 : 1955年ごろ
・特許番号 : 申請日:不明
・レンズ構成 : 6群7枚  変形ダブルガウス型
・重量 : 232g
・最小絞り値 : f16
・絞り枚数 : 10枚   (最小絞り値プリセット機能あり)
・最短撮影距離 : 約1.5フィート
・マウント : ミランダマウントをライカマウントに改造

(Zunow)
・製造メーカー : 帝国光学
・製造番号 : 11484
・設計者 : 国友健司
・製造年 : 1956年以降
・特許番号 :申請日 : 不明
・レンズ構成 : 6群7枚 変形ダブルガウス型
・重量 : 233g
・最小絞り値 : f16(最小絞り値プリセット機能あり)
・絞り枚数 : 12枚
・最短撮影距離 : 約1.5フィート
・マウント : ミランダマウントをライカマウントに改造

(Ofunar)
(Zunow)


Lens Impression

真偽のほどは分からなくとも、そのレンズが富岡光学製という噂が立っただけで中古価格が上昇するというほど少し行き過ぎ感もある富岡光学神話。
大船光学は1947年に富岡光学大船工場を母体として地元の資本を中心に設立された企業です。そうした設立の経緯から、大船光学は当初からかなりのレンズ生産能力を保持していたと考えられるでしょう。
そして間もなく日本光学から国友健司が加わったことで設計能力も備え、1955年ころまでにf1.9のオフナー5cmf1.9を製造することは十分可能であったであったと考えられます。

しかし、この大船光学銘のOfunarレンズはほとんど出回ることはありませんでした。
詳しい時期は分かりませんが、発売間もなくZunow銘に切り替えられたためと考えられます。OfunarとZunow 5cm f1.9の外観が非常によく似ています。ただ全く同一でないところも面白いところ。
違いはヘリコイド基部のローレットの太さなど一目では気づかない些細な部分であるし、鏡胴に刻まれた文字のフォントなどは全く同じように見えます。
外観だけでなく、その他の数値も比較してみたところ、以下のようになりました。上記Lens Dataも基本的に同一ですが、「絞り枚数」がOfunar10枚、Zunow12枚と異なっていることから、鏡胴も別に設計・製作されたものの用です。

   Ofunar  Zunow
曲率/前 17.5 17.5
曲率/後 17.2 17.2
直径/前 23.1mm 23.5mm
直径/後 31.8mm 31.7mm

コーティングも基本的には類似していますが、細かい反射の色は部分的に違っているところもありました。総合的に判断すると、どうやらこの2つのレンズが同じ設計によるものであることは間違いないようです。製造場所については特定できませんが、フォントの同一性など鏡胴の特徴から考えますと、大船光学で引き続き生産してズノーに供給した可能性が高いと考えられます。


 Photos with Ofunar 5cm f1.9
 
     
2020
Angyo
(安行)
早咲きの安行桜で有名な川口市安行の密蔵院の春の暖かい風景です。昔は少し荒れた感じのあるお寺でしたが、最近はすっかり整備され、観光名所として全国的にも有名になりつつありますね。ピークシーズンの週末以外はまずいっぱいになることはないであろうというくらいの大きな駐車場も完備しています。

マウントアダプター(自作)のせいか、周辺が少し暗くなりますが、比較的華やいだ描写をするので驚きました。ボケの輪郭が楽しませてくれますが、暴れ方は少なく落ち着いたレンズだと思います。

このあたりは、紅葉で有名な小林槭樹園(もみじ園)さんもありますし、最近はどんどん華やかになってきました。拙宅のもみじは小林さんに植えていただいたものです。
2019
mizonokuchi
(溝の口)
4枚玉写真展の際に会場を撮影したものですが、いろいろな面白い形状が見られる建物でした。あまり歪むことなくきちんと描写してくれています。
 
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